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          小河内弥太郎
               
            作絵             下田利津子
            監修(殿之城総代長)   山本政 昭
             〃 (昭和劇団脚本家) 原本三千博
 1390年のころのことです。  何も解からない 6歳の弥太郎は鈴木伊賀守と富樫又左衛門に連れられ、牛頭城の13代目城主になりました。
 それは小河内一族(左京亮、修理亮、大善太夫)という優秀な戦力といわれていた人たち)が横川の合戦で次々と亡くなり、滅びてしまったからです。 武田の血筋を引く、幼い子どもの弥太郎が養子として迎えられたのです。 弥太郎は凛々しい活発な子どもでした。
 小河内一族は、みんな祇園の銀山城主・武田の武将でした。
 ある日、可部三入の高松城主・熊谷を倒そうと武田軍勢は銀山城を出て、大勢の騎馬隊を2手に分け、三入高松城に押し寄せました。
 横川の表側には半五郎を大将として数百あまりの騎馬隊。
 裏側には光和を大将に百あまりの人たちが馬を下りて、山道を攻め上がりました。  その軍勢に加わっていたのが小河内一族だったのです。
武田軍勢は、一丸となって攻め寄ったのですが、力及ばず、戦いに敗れ、7人いた小河内一族はみんな戦死してしまったのです。
 やがて、弥太郎は18歳になり、成人を迎えました。
 お兄さんは銀山城主の武田光和で33歳も年が離れていました。
 「お兄さんより高いところの城にいたのでは心苦しいと牛頭城を降り,
藤野城(高野の養山城)へ移りました。
その頃、前々から仲の悪かった吉木の城主・笠間とますます悪い間柄となってしまいました。 吉木の城主・笠間は本地や阿坂と悪いことをたくらみ、弥太郎を西福寺へ呼び出しました。
 吉木の笠間城主に秘密を漏らしていた横山弾善が
「いま、城主は留守ですよ。攻め込むならいまです!」と知らせたのです。
そして、弥太郎が西福寺へ行って留守をしている間に城へ火をつけました。
 家来たちが
「大変です! 城へ火がつけられました。」と走って来ました。

「なんだと! 計りおったか!」
 急な知らせを聞いた弥太郎は、居ても立ってもおられず、城へ戻ろうとしましたが、家老の嘉多山彈正が
「大勢の敵を相手に戦っても、負けるのは火を見るよりあきらか、末代までも
笑いものにされます。」
「無念ではございましょうが、この場で切腹なさり、武士の本懐を全うされてこそ小河内武士魂かと思います。」
「私もこの場で切腹し、殿と一緒に参ります。
「これこそ、武士の面目が立ちましょう。」
「うっ〜〜〜〜」と弥太郎は泣きくずれました。 
弥太郎はまだ18歳という若い青年、なんと悔しい思いをしたことでしょうか。
 吉木と小河内の境目にあたる峠は、激しい戦いの場となり、たくさんの死者が出ました。 
 首や腹を切られたもの、手や足をもぎ取られたもの、血だらけになった死体がごろごろし、生杉峠といわれるようになったのです。
 弥太郎は白装束に身なりを整えました。 一緒に切腹をしようとした家老の鈴木伊賀守に「私が亡き後、小河内再興のためにつくしてくれ」と死を思い止まらせました。「今日まで持っていた この刀2本を養山八幡宮へ奉納してくれ」そして、「いま、お腹の大きな妻を今晩のうちに亀山村、大畑までのがし、もし、生まれた子どもが男の子であったら、福王寺に養育を頼み,再び小河内が栄えるようにしてくれ」と鈴木伊賀守に頼み、立派に割腹し、18歳という短い生涯をとじました。 家老、嘉多山弾正とお伴のぞうり取りの2人も、一緒に切腹し果てたのです。
 時は天文14年、3月3日。
鈴木伊賀守は泣きながら3人の首を持ち、城へ帰る途中の小高い山に埋め、松の木を1本植えました。
 あとで、3人の霊を慰めるため、社を建て、五輪塔を祀りました。
それが、今の小河内下三谷にある殿之城なのです。
 無事に大畑までのがれた奥方は、無事に弥太郎の子、男の子を出産し、名前を彦七郎となずけ、弥太郎の望み通どおり、福王寺に預けられ養育されたといわれています。 しかし、成人した彦七郎が小河内へ帰ったことはなかったようです。 その後は、毛利に従い,山口にたどり着き死亡したということです。
 ※ 毛利元就が領地拡大を図り、武田が滅び、 武将であった小河内一 族も、これと同じく滅びてしまったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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